* 以下は、米国本社Gap Inc. プレスリリースの日本語訳です。英語の原文はこちら
サンフランシスコ – 2025年3月6日 – Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaを傘下に持つ米国最大手のスペシャルティリテーラーであるGap Inc.(NYSE: GAP)は本日、2025年2月1日を終了日とする2024年度第4四半期および通期の業績を発表しました。
プレジデント、CEOであるRichard Dicksonは次のように語りました。「Gap Inc. は当四半期も成功を収めて年度を終え、財務面の期待値を上回り、8四半期連続でマーケットシェアを獲得しました。2024年度通期を見ると、Gap Inc. は全四半期で前年同期に対する成長を実現し、売上総利益率は過去20年間で最高水準を達成、営業利益率は前年比大幅増となりました。この堅調な結果は、私たちの営業活動における実行、企業文化、そしてカルチャー性のある話題に上ることによるブランドの再活性化の勢いに支えられています。今後の展望として2025年は、アイコニックなアメリカンブランドを傘下に持ち、株主への長期的な利益還元を実現できる高パフォーマンス企業になることを目指して前進する中で、現在進行中の変革の取り組みにおいて、エキサイティングな一歩を踏み出していきます」。
53週の2023年度と異なり、2024年度は52週でした。2023年度は53週まであったため、一貫性を保つために、2024年度第4四半期と通期の既存店売上高はそれぞれ2024年2月3日を終了日とする13週間と52週間と比較しています。その他の2024年度第4四半期と通期の業績にはすべて、1週減の影響が含まれています。
2024年度第4四半期 - 財務結果
- 純売上高は41億ドル、前年比3%減で、これには53週目とさらなる1週の欠落による週次カレンダーの変更に起因した約7ポイントのマイナスの影響を含みます。
- 店舗売上高は前年比4%減、オンライン売上高は前年比2%減で、どちらにも53週目の欠落に関連するマイナスの影響を含みます。
- オンライン売上高の対純売上高総額比率は41%。
- 既存店売上高は3%増。
- 売上総利益率は前年比横ばいの38.9%。
- 商品粗利は前年比20ベーシスポイント増。
- 賃料、共益費、減価償却費(ROD)の対売上高比率は、前年比で20ベーシスポイント引き下げ。
- 営業費用は14億ドル。
- 営業利益は2億5,900万ドル、営業利益率は6.2%。
- 実効税率は24.3%。
- 純利益は2億600万ドル、希薄化後1株当たり利益は54セント。
2024年度通期 - 財務結果
- 純売上高は151億ドル、前年比1%増で、これには53週目の欠落による約1ポイントのマイナス影響を含みます。この影響を除くと、純売上高は前年比2%増でした。
- 店舗売上高は前年比横ばい。2024年度の店舗数は約40か国で営業する3,569店舗、その内直営店は2,506店舗。
- オンライン売上高は前年比4%増で、対純売上高総額比率は38%。
- 既存店売上高は3%増。
- 売上総利益率は41.3% 、前年比で250ベーシスポイント増。
- 商品粗利は主に物価の下落により、 210ベーシスポイント増。
- 賃料、共益費、減価償却費(ROD)の対売上高比率は、主に当年度の純売上高の増加により前年比で40ベーシスポイント引き上げ。
- 営業費用は51億ドル、前年同期の決算書ベースの営業費用に対して2%減、調整ベースの営業費用に対して1%減。これには組織再編費用8,900万ドルと建物売却益4,700万ドルを含みません。
- 営業利益は11億ドル、営業利益率は7.4%。
- 実効税率は25.8%。
- 純利益は8億4,400万ドル、希薄化後1株当たり利益は2ドル20セント。
貸借対照表およびキャッシュフローの要点
- 当年度の現金、現金同等物および短期投資残高は前年比38%増の26億ドル。
- 2024年度の営業活動に伴う純現金収入は15億ドル。営業活動に伴う純現金収入から有形固定資産の取得による支出を差し引いたフリーキャッシュフローは、10億ドル。
- 期末在庫は21億ドルで、前年同期比3.6%減。
- 2024年度通期の設備投資額は4億4,700万ドル。
- 第4四半期の配当金の支払額は1株当たり15セント、総額5,600万ドル。
- 第4四半期中に300万株の自社株式を約7,500万ドルで買い戻し、2024年度の発行済株式数は3億7,400万株となりました。
- 配当金と株式の買戻しにより、2024年度は3億ドルを株主に分配
- 取締役会は2025年度第1四半期の配当金を1株あたり16.5セントとすることを承認しました。これは2024年度第4四半期に比べ10%増となります。
調整ベースの営業費用とフリーキャッシュフロー(非GAAP財務指標)については本資料末尾の表を参照ください。
2024年度第4四半期および通期 - グローバルブランドの結果
既存店売上高
Old Navy:
- 第4四半期の純売上高は22億ドル、前年比3%減。既存店売上高は3%増。アクティブやデニムなどのキーカテゴリーでは継続して成功を収め、イノベーションとニューネスが強みと市場シェアの拡大を推進しています。
- 通期の純売上高は前年比2%増の84億ドル。既存店売上高は3%増。
Gap:
- 第4四半期の純売上高は9億8,000万ドル、前年比3%減。既存店売上高は7%増。Gapはブランド再活性化の戦略を見事に実行し、親和性と収益の向上を促進しています。
- 通期の純売上高は前年比横ばいの33億ドル。既存店売上高は4%増。
Banana Republic:
- 第4四半期の純売上高は5億4,500万ドル、前年比4%減。既存店売上高は4%増。当四半期はウィメンズビジネスに著しい改善が見られ、メンズビジネスは堅調な傾向にあります。
- 通期の純売上高は前年比横ばいの19億ドル。既存店売上高は1%増。
Athleta:
- 第4四半期の純売上高は3億9,600万ドル、前年比5%減。既存店売上高は2%減。Athletaは当四半期も市場シェアを維持しましたが、ブランドの勢いを取り戻すための施策の改善に向けた課題が残されています。
- 通期の純売上高は前年比1%減の14億ドル。既存店売上高は横ばい。
2025年度の見通し
当社の見通しは、現在のマクロ経済環境およびそれに関連する個人消費への逆風(インフレ圧力、関税、サプライチェーンの混乱、外貨の変動などを含みますが、これらに限定されません)の最善の評価に基づくものです。
[1] 直営店を指す
ウェブキャストおよびカンファレンスコールについて
本日、太平洋時間午後2時頃から、Gap Inc. のインベスターリレーションズのヘッドを務めるWhitney Notaroが、カンファレンスコールにて当社の2024年度第4四半期および通期の業績について概要説明を行います。概要説明にはプレジデント、CEOのRichard DicksonとCFOのKatrina O’Connellも同席します。
このカンファレンスのウェブキャストはinvestors.gapinc.comからオンラインで視聴可能です。このウェブキャストのリプレイも同ページで視聴可能となります。
非GAAP財務指標の公表
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールには米国で一般に公正妥当と認められる企業会計の基準とされるGAAPに従わずに算出された、「非GAAP財務指標」が含まれています。以下に説明する非GAAP財務指標の目的は、投資家に対し当社の財務業績に関する有益な情報を追加提供し、過去の業績と今後の見通しの総合的理解を強化すると同時に、経営陣が財務面、経営面での意思決定に使用する重要な指標に対する透明性を向上することです。当社では投資家が経営陣の視点から財務業績を見られるよう、また当社の本質的な財務業績を複数期にわたり同業界の他企業との比較において計算するための追加のツールとして活用できると考えているため非GAAP財務指標を提供しています。本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる非GAAP財務指標の使用目的に関する追加情報は本プレスリリースに付属する財務諸表に記載されています。
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる非GAAP財務指標は調整ベースの営業費用/販管費、営業利益、営業利益率、希薄化後1株当たり利益、フリーキャッシュフローです。これらの指標では、本プレスリリースに付属する財務諸表で発表される一部の項目に対する影響を除外しています。
当社で使用する非GAAP財務指標はGAAPに従って算出された財務業績の数値を代替するもの、またはそれらに優先するものとして考慮されてはならず、計算方法や調整の対象とする項目や事象の違いから他社で使用される類似名称の指標とは一致しない場合があります。当社より投資家のみなさまに対しては、非GAAP財務指標と直接比較が可能な本プレスリリース付属の財務諸表に掲載されているGAAP財務指標の照合を確認することとし、単一の財務指標のみによって事業分析を行わないよう強くお勧めします。当社が使用する非GAAP財務指標は、GAAPが定める標準的な定義がなく、いかなる包括的な会計規則もしくは原則に基づくものではないため、投資家にとっての有用性は限定的です。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールには、1995年米国私的証券訴訟改革法の「免責」条項に定義される将来の見通しに関する記述が含まれています。純粋に過去の事実に基づく記述以外はすべて将来の見通しに関する記述です。「予想する」、「見込む」、「考える」、「推定する」、「意図する」、「予定である」、「見積もる」などの用語やこれらに類似した表現も将来の見通しに関する記述とされます。将来に見通しに関する記述には、以下に関する記述が含まれます:財務面と運営面における厳格な規律の維持と実現、各ブランドの再活性化、当社のプラットフォームの強化、企業文化の再興といった当社の戦略的優先事項の推進、当社の収益力、持続可能かつ収益性の高い成長の創出と株主への長期的な利益還元を実現できる高パフォーマンス企業になること、社内の変革、変革を進めながら結果を出すこと、パフォーマンス強化と並行しながらのコミットメント達成、イノベーションによる継続的な改善、今後数年の勢いに向けた道筋をつけること、事業運営、カルチャー、ブランドの再活性化における勢い、ブランド再活性化戦略の実施による親和性と収益の向上、アクティブカテゴリー内での拡大、Old Navyの2025年度の位置付けと重点分野、Old Navyの成長の可能性、2025年度のGapブランドの勢いの加速、Gapブランドの成長の可能性、Banana Republicの2025年度以降の位置付け、Athletaが2025年度の重点分野、Athletaの予想される当四半期業績、Athletaに対する野心的目標、Athletaが再度勢いに乗れるよう体勢を整えるための実行内容の改善、昨今のマクロ経済環境を乗り切るためのサプライチェーン活用、価値創造機会を引き出すこと、人工知能による収益機会の開発、将来の成長とインフレの相殺に向けた効率化とコスト削減の実行分野の再配分、低価値プロジェクトの削減による高価値機会の促進、デザイン、コンシューマーインサイト、ストアオペレーションズにおける成長機会、将来の成長のための新たな道の開拓、制御可能な事項の制御、あらゆる環境下でのシェアの獲得、2025年度期首の在庫構成と2025年度の予想棚卸資産、強力なリターンと株主価値の向上を含む資本配分の優先順位、2025年度の予想設備投資費用、配当金および株式の買い戻しに関する方針、2025年度のパフォーマンス強化、2025年度のマクロ経済環境に対する当社の期待値、2025年度通期および第1四半期の予想純売上高、2025年度の外貨為替レートから見込まれる影響、2025年度の当社ブランドのパフォーマンスの想定、2024年度のクレジットカード収益増が2025年度に及ぼす影響の想定、規律と卓越した実行の維持による売上総利益率の保持、2025年通期および第1四半期の予想売上総利益率、2025年度の予想賃料、共益費、減価償却費および商品粗利、2025年度に見込まれるコスト削減と効率性、2025年度通期および第1四半期の予想営業費用/販管費、2025年度の予想営業利益、2025年度の予想純受取利息、2025年度の予想実効税率、2025年度の予想差し引き閉店数。
これらの将来の見通しに関する記述にはリスクや不確定要素が含まれるため、将来の見通しに関する記述に記載されている内容から当社の実績がかけ離れる原因となる重要な要素も存在します。これらの要素には以下のリスクが含まれますが、これらに限定されません。いずれのリスクも当社の事業、財政状態、経営成績に悪影響を与える可能性があります:
世界的な経済環境および地政学的環境ならびに政府の財政、金融、税制、個人消費動向に関する不確実性、米国および国際市場における当社事業の激しい競争、当社または当社のフランチャイズ加盟社が衣料品の流行や消費者嗜好の変化の評価または十分に猶予を持って対応することに失敗するリスク、ブランドイメージおよび評判の維持・強化・保護に失敗するリスク、マーケティング施策の実行が不首尾に終わるリスク、またはタレントパートナーシップによる風評もしくはその他のリスクのおそれ、在庫およびフルフィルメント業務を効果的に管理できず、結果として売上高および業績に影響を及ぼすリスク、在庫紛失を含む資産の損失や盗難のリスク、調達元国からの輸入品に対する関税を含めた貿易に関する事項が費用の増大や当社への衣料品供給量の減少を引き起こすリスク、グローバル調達と製造に関連した当社事業(費用およびグローバルサプライチェーンを含む)に対するリスク、ベンダーが当社の定めるベンダー行動規範を遵守できない場合など諸外国からの商品輸入に関連した当社の評判や事業活動に対するリスク、主要幹部の後任人事や人材の保持・適任者の継続的誘致に失敗するリスク、当社または当社のフランチャイズ加盟社が新店舗の出店場所の特定・交渉・確保や既存店舗のリース契約の効果的な更新・改定・解約に失敗するリスク、フランチャイズ加盟社あるいはライセンシーが当社のブランド価値を傷つけうるリスク、当社の国際的な事業拡大が成功しないリスク、カスタマー、デジタル、オムニチャネル、その他戦略的施策への投資が期待通りの結果をもたらさないリスク、さまざまなリスクや不確実性にさらされる戦略的取引への参加または参加を模索すること、費用の増加、法律違反、法律上および財務上の重大なリスクおよび当社のセキュリティ対策への信頼喪失をもたらす恐れのある情報セキュリティの侵害または脆弱性に当社がさらされるリスク、当社で続くデータサイエンスや人工知能の構築をはじめとする、デジタルおよび情報技術システムの障害、更新、変更により生じうる事業運営の混乱のリスク、当社のeコマースプラットフォームをサポートするテクノロジーシステムが効果的ではない、あるいは適切に機能しないリスク、クレジットカードプログラムによる収入とキャッシュフローの減少、外国為替レートの変動リスク、当社の既存店売上高や利益率に変動が生じるか当社が金融市場からの期待に沿えないリスク、当社の負債水準が事業運営および事業拡大に影響を与える恐れがあるリスク、当社および子会社が債務契約に基づく債務を履行できないリスク、当社の負債に関する契約条項により事業が制約または制限を受けるリスク、当社の信用力の変化や市場環境の悪化により当社の金融資本市場へのアクセスが制限されるリスク、環境、社会、ガバナンスに関する規制や期待値を進化させ、多様性、エクイティ、包摂性の取り組みに対する監視の強化、当社事業が気候変動から受ける悪影響、自然災害や公衆衛生の危機、政治危機、世界的な気候の悪化、その他の大惨事が起きるリスク、適用法や規制の遵守または規制や行政の変化への対応に失敗するリスク、当社が種々の法的手続き・訴訟・紛争・賠償請求に対する弁護に失敗するリスク、在庫評価、資産減損、法人税、収益認識に関する見積もりや仮定を含む、財務諸表作成時に使用した仮定や見積もりが不正確または変更されるリスクおよびその結果生じる業績への影響、新会計基準の適用によって将来の業績に影響が生じるリスク、当社の決算過程で、または財務諸表の調整が必要となる後発事象の結果として追加情報が発生するリスク。
見通しと異なる業績をもたらす可能性のある要素に関する追加情報は、2024年3月19日に米国証券取引委員会に提出されたForm 10-Kに掲載の当社の年次業績報告書およびその後米国証券取引委員会に提出する報告書に記載されています。
これらの将来の見通しに関する記述は2025年3月6日付けの情報に基づいています。経験や将来の変化によって、明記または示唆された業績見通しが実現しないと明らかになった場合でも、当社は将来の見通しに関する記述を公式に改訂または修正する義務を負いません。
Gap Inc. について
Gap Inc. はアイコニックなブランドを傘下に持つ、米国最大手のスペシャルティリテーラーです。当社のOld Navy、Gap、Banana Republic、Athletaの各ブランドはメンズ、ウィメンズ、キッズ向けの衣料品、アクセサリー、ライフスタイル商品を提供しています。1969年の創業以来、Gap Inc. は従業員、地域社会、地球に対して正しい行動を取りながら、文化を形作る商品とエクスペリエンスを創造してきました。直営店舗とフランチャイズ店舗およびオンライン販売を通じて、世界各国で商品を提供しています。2024年度の純売上高は151億ドルでした。さらに詳しい情報はwww.gapinc.comをご覧ください。
IRに関するお問い合わせ:
Nina Bari
Investor_relations@gap.com
報道関係者お問い合わせ:
Megan Foote
Press@gap.com
財務表はこちらをご覧ください。